■携帯電話の健康への影響については幅広い研究が必要 ― 2008年02月03日
携帯電話の健康への影響については幅広い研究が必要
米国食品医薬品局(FDA)の要請により、米国学術研究会議(NRC)がまとめた新しい報告書によれば、携帯電話の利用者が増え続け、技術も進化し続けているが、高周波エネルギーへの長期的に使用した場合に生じる健康リスクについて、今後、本格的な研究により検討する必要があるという。NRCは、報告書作成にあたり、昨年(2007年)8月に3日間のワークショップを開催し、米国のほか9カ国から専門家を集め、未研究の問題を洗い出した。報告書では、以下の影響について、今後、本格的な研究により検討する必要があるとしている:
このほか、脳腫瘍、神経障害ないし認知障害との関連についても研究が必要である。
- * 携帯電話、無線パソコンおよび基地局アンテナなど、あらゆる無線機器への長期曝露(特に小児、妊婦および胎児)
- * 無線ネットワークの急速な拡大、それに伴う基地局アンテナおよび電磁場の増加。
- * 携帯電話のアンテナ設計の変化。
- * 携帯メールの導入など、携帯電話の使われ方の変化。Bluetooth(コンピューターと周辺機器、携帯電話などをワイヤレスで接続する無線通信規格)技術による身体の高周波エネルギーへの曝露部位の拡大。
▼原文: Report Urges More Research Into Cell Phones
Experts cite a lack of knowledge of health risks posed by long-term use
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