■カルシウム不足:骨折リスク高く 女性で最大2倍に--厚労省研究班調査 ― 2008年07月12日

毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2008/07/04
厚生労働省研究班による90~03年の4年間にわたる疫学調査(国の男女約76,000人・40~69歳のカルシウム摂取量)と、その後の10年間の追跡調査から、カルシウム不足の女性は腰椎骨折を起こす危険性が最大で2倍に高まることが判ったという。女性は閉経後のホルモンバランスの崩れから、骨密度が低下することが背景にあり、カルシウム不足は骨粗しょう症のリスクを上げることを含め、実際に骨折の危険性も高めていることが裏付けられたというもの。
女性のカルシウム摂取量を4群に分けると、最も少ない群(350mg/日 未満)の骨折率は、最も多い群(同700mg/日以上)に比べ2.1倍も高いことが分かった。
一方、男性では関連性が見られなかった。 30~60代の日本人女性の摂取目安量は600~700mg/日とされる。
■“睡眠不足は肥満のもと”5時間未満だと1.4倍に ― 2008年03月24日

日本大学の兼板佳孝講師(公衆衛生学)らが12日に発表した、地方公務員21,693人に1999年と2006年に睡眠時間などを尋ね、両時点での健康診断データと比較した大規模調査の結果によれば、睡眠時間が短いと肥満や糖尿病などの生活習慣病になり易いという。睡眠時間が5時間未満の場合、5時間以上に比べて肥満の人が約1.4倍であることがわかった。逆に、99年で肥満の人は06年に睡眠時間が短くなっている傾向があり、肥満と短時間睡眠が悪循環の関係になっていることがうかがわれた。
また、高血糖には、睡眠時間が5時間未満の方が約1.3倍なり易く、睡眠時間が99年時点では5時間以上だったのに、06年時点で5時間未満に減少した人は、中性脂肪の数値が高い状態に約1.4倍なり易いことがわかった。
■“睡眠不足は肥満のもと”5時間未満だと1.4倍に ― 2008年03月19日

日本大学の兼板佳孝講師(公衆衛生学)らが12日に発表した、地方公務員21,693人に1999年と2006年に睡眠時間などを尋ね、両時点での健康診断データと比較した大規模調査の結果によれば、睡眠時間が短いと肥満や糖尿病などの生活習慣病になり易いという。睡眠時間が5時間未満の場合、5時間以上に比べて肥満の人が約1.4倍であることがわかった。逆に、99年で肥満の人は06年に睡眠時間が短くなっている傾向があり、肥満と短時間睡眠が悪循環の関係になっていることがうかがわれた。
また、高血糖には、睡眠時間が5時間未満の方が約1.3倍なり易く、睡眠時間が99年時点では5時間以上だったのに、06年時点で5時間未満に減少した人は、中性脂肪の数値が高い状態に約1.4倍なり易いことがわかった。
■眠り浅いと糖尿病の危険増大 ― 2008年01月20日

米シカゴ大の研究チームが米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した研究によれば、小規模な実験ながら、熟睡できない日が続くと2型糖尿病になる危険性が増すという。2型は生活習慣が主な原因とされ、睡眠時間が短い高齢者や、睡眠時無呼吸症候群で眠りの浅い太った人に目立ち、眠りの質との関連が指摘されてきた。
20~31歳の健康な男女9人を対象に、眠りの質と、血糖値を正常に保つインスリンの効きぐあい(耐糖能)の関係を調べた。被験者の脳波を測定しながら、実験室で8時間半ほど眠ってもらい、深い眠りを示す脳波が出始めたら、目覚めるほどの音量ではないが、深い眠りを妨げる程度の騒音を傍のスピーカーから出し、3日にわたる実験した結果、被験者の耐糖能が実験前より25%ほど下がり、糖尿病に近い状態になっていたというもの。
■夜間勤務も発癌因子に ― 2007年12月25日

世界保健機関(WHO)所属組織である国際癌研究機関(IARC)が、疫学データ・動物研究の結果、夜間勤務と腫瘍形成とを結びつけるメカニズムに関する研究について詳細に調べた結果、バー、コンビニエンスストア、病院などでの夜間勤務がヒトの癌に何らかの形で寄与している可能性が示されたと、医学誌「Lancet Oncology」12月号に発表された。これは発癌リスクを評価する国際癌研究機関(IARC)による結論で、夜間勤務を「発癌性がおそらくある因子(probable carcinogen)」として正式にリストに加えることを予定しているという。
しかし、IARCの定義はあくまでも夜間勤務が「おそらく」癌リスクをもたらすというもので、明らかな発癌因子とされるアスベストや喫煙ほど十分な根拠があるわけではなく、リスク軽減の方策はあまりなく、長期にわたるメラトニン補充も勧められないと専門家はいう。米国癌協会(ACS)は、まだ十分な検討ができていないとして、IRACでのリスト掲載についての判断は見合わせているとコメントしている。
■口臭:「舌苔」恐るべし “毒ガス”で不眠やがんの原因にも ― 2007年11月25日

毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2007/11/20
舌の表面に見られる白い汚れ「舌苔(ぜったい)」。
舌苔は細菌や口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、タンパク質を含む食べ物のかすなどが主な成分で、歯磨き不足や歯周病などにより汚れや細菌が溜まると硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどが発生し、口臭となる揮発性硫黄化合物(VSC)を生成する。
細菌の繁殖で発生する“毒ガス”は、口臭だけでなく不眠症やがんなどの原因にもなるという発表が、江崎グリコがこのほど開いたマスコミ向けセミナーであった。日本歯科大学の八重垣健主任教授によると、VSCに含まれる硫化水素は高濃度の場合、死に至ることも知られるほどの“猛毒”。一般的に0.3ppm~で吐き気、不眠等、~0.3ppmで吐き気等が現れることがあり、多くの口臭患者はこの前後の濃度を有しているという。
さらに硫化水素はDNAを損傷させ、細胞の悪性化を招きガンの原因にもなるうえ、粘膜を覆う基底膜を破壊し、血管を通してガン細胞を運び、ガン細胞を増殖、転移させるという。
また、新潟大学大学院の宮崎秀夫教授によると、舌苔に付着した病原菌が気管を通して肺に入ると誤嚥性(ごえんせい)肺炎を引き起こすこともあるという。舌苔を抑制するには、ブラシなどによる舌の清掃やプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)を利用するのも一つだという。 口臭予防は、健やかな生活を送るために必要、日々のていねいな歯磨きに加え、歯科での検診・歯石除去を定期的に受診が必要という。
■髪のケア:見直す秋 夏のダメージ、増える抜け毛 ― 2007年11月04日

毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2007/10/31
紫外線が強い夏は、髪にとって過酷な季節で、夏バテで食欲不振になれば、髪にいく栄養分も不足しがち。こうした夏の疲れが秋口に出て、抜け毛が増えるという。この機会に日ごろの髪のケアを見直そうということで、社団法人・日本毛髪科学協会(東京都新宿区)の主任研究員、岡谷吉雄さんに秋の抜け毛の原因や正しい手入れについての取材した記事。■シャンプー
基本のシャンプーは、髪より地肌を洗うよう心がける。毛穴に詰まった余分な脂を取るように、爪を立てず指の腹で、生え際から頭頂部に向けて地肌をマッサージするように。
■ブラッシングシャンプー液は、直接髪につけず、泡立ててから使うこともポイント。泡がキューティクル(毛の表皮)を守るクッションの役割をしてくれ、髪が傷みにくくなる。洗髪後は地肌を早めに乾かすこと。湿っていると、常在菌が繁殖しフケやにおいの原因になり易い。すすぎは、十分に行うこと。
朝シャンより、湯船につかって毛穴が十分に開いてからマッサージした方が効果が高い。髪が長い人は、まず毛先を梳かし、段階的に頭頂部の方に上げて、力が上の根元にかからないようにすること。
バランスがとれた食生活をしている人は、髪の毛も艶やかで美しい。体の中から髪を健やかにする方法を、料理研究家の小菅陽子に聞いた。
髪が細く薄くなるのは、老化の一種で避けられないが、きちんとした毎日ケアを積み重ねることで遅らせることはできる。■食事はバランスよく/野菜、海藻たっぷりと
毛髪は18種類のアミノ酸が結合した「ケラチン」というたんぱく質からできている。健康な髪には、たんぱく質は欠かせないし、たんぱく質を体内に取り込むにはビタミンが重要。
大豆などの植物性のものを中心に、脂分の少ない鶏肉やビタミンを多く含む豚肉、魚からバランスよくとることが大切。
特にビタミンA(緑黄色野菜、ウナギ)、ビタミンB6(イワシ、サバなどの青魚、マグロ)、ビタミンE(植物油、ナッツ類、ゴマ、玄米)が必要。また、髪の新陳代謝には、ヨウ素(海藻類)と亜鉛(貝類、緑茶)などのミネラルも欠かせない。
■夜中の光で…体内時計バラバラ 理研チームが発見 ― 2007年10月27日

YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/10/22
上田泰己をチームリーダーとする理研の研究チームが、米科学誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」(電子版)に22日発表したところによれば、真夜中に光を浴びると眠れなくなるのは、細胞に組み込まれている体内時計が光の刺激でバラバラになり、機能停止に陥るのが原因であることを、マウスの皮膚細胞を使って突き止めた。体内時計は人間などの動物に生まれつき備わっていって、体を作る細胞にはいろいろな「時計遺伝子」を備えていて、心拍や体温などを約24時間周期で調節する。バランスが崩れると、不眠症になることもある。
■「骨壊し屋」女性ホルモンが抑制 東大教授チーム解明 ― 2007年09月20日
■秋口に増える抜け毛。このまま薄くなるの? ― 2007年09月20日

毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2007/09/07
髪の毛は、頭皮の表面から外に出ている毛幹部と、頭皮表面内側に潜っている毛根部に分かれる。
毛根部にある毛母細胞が分裂を繰り返して毛は伸びる。髪の一生は通常2~7年で、毛母細胞が分裂を繰り返す成長期が終わると、数カ月後に抜け落ちる。秋の抜け毛は、紫外線によって毛幹部のたんぱく質が傷ついたり、汗などで固まった皮脂が毛根部への栄養を妨げたりして起きるとされている。
抜け毛に細い毛が交じる場合、成長期が長く続かずに紫外線などのダメージによって抜けたと考えられ、対策が必要。
髪を健康的に保つには、洗髪が重要。やさしく頭皮をもみ込むように洗い、1度目は丁寧に、2度目は汚れを浮かす感覚で洗うと良いという。また、コンディショナーやトリートメントは、しっかりと洗い流す。
食事面では、バランスの良い食事が基本だが、たんぱく質やビタミンB群、亜鉛類は髪にとって栄養となる。
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