■バイアグラなどED治療薬に突発性難聴の副作用 ― 2007年11月11日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2007/10/24
米国食品医薬品局(FDA)は10月18日、勃起不全(ED)治療薬のシルデナフィル(商品名:Viagra、バイアグラ)、バルデナフィル(商品名:Levitra、レビトラ)、タダラフィル(商品名:Cialis、シアリス)について、突発性難聴の副作用のリスクをより際立たせて表示する添付文書の改訂を承認した。これら3剤はいずれもホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬。▼FDA News
:FDA Announces Revisions to Labels for Cialis, Levitra and Viagra
・市販薬の筋肉痛用クリームで死亡例 ― 2007年07月11日
米国で17歳の陸上選手が筋肉痛を和らげるクリーム剤Bengayの過剰使用によって死亡したとするニューヨーク市検視局の結論を受け、市販(OTC)薬の危険性について警告する声が高まっているという。サルチル酸メチルは、Bengayをはじめ、タイガーバームなど一般的な塗り薬の有効成分であり、アスピリンに似た抗炎症作用をもつが、高用量サリチル酸を含む抗凝固薬には、内出血、不整脈、肝障害などの副作用がある。
AP通信によれば、死亡した高校生はサルチル酸メチルを含有する複数の市販薬を併用していた。2005年の統計によれば、米国で何らかの毒性物質への皮膚曝露により死亡した例は14例あった。
市販薬は外箱をみても表示がわかりにくいものが多いので、単にラベルの指示を守るだけではなく、複数の製品を併用したり使用量を増やしたりしないことが重要と、米Ruskリハビリテーション医療研究所(ニューヨーク)のGerard Varlotta博士は指摘している。
・抗菌薬投与で耐性菌比率上昇 ― 2007年02月26日
Medical OnLine > Hot News 2007/02/21
Lancet誌2007年2月10日号に報告された、ベルギーAntwerp大学のSurbhi Malhotra-Kumar氏らの研究成果によれば、口腔内フローラの連鎖球菌にマクロライド系抗菌薬を投与することによって、連鎖球菌中に存在する耐性菌の比率が上昇することが明らかにされた。ヒトで抗菌薬投与と耐性獲得の間の因果効果を明らかにしたのは世界で初めてという。
研究グループは、18歳以上のベルギー人224人を対象に、二重盲検試験を実施した。被験者を無作為にアジスロマイシン500mg 3日間(74人)、クラリスロマイシン500mg 7日間(74人)、偽薬(76人)の3群に割り付け、最長180日間追跡した。
投与後180日の時点まで、アジスロマイシン、クラリスロマイシン投与群の両方で、耐性連鎖球菌の比率が有意に上昇していた。抗菌薬間で耐性菌比率を比較すると、42日目迄はアジスロマイシン群の方が有意に高く、両群間の差が最大になったのは、28日目だった。
耐性を付与する遺伝子の存在に対する抗菌薬投与の影響を評価した結果、クラリスロマイシン投与が高耐性菌の選択を促進するという。原題は、「Effect of azithromycin and clarithromycin therapy on pharyngeal carriage of macrolide-resistant streptococci in healthy volunteers: a randomised, double-blind, placebo-controlled study」。
・抗がん剤副作用、肝炎で8人死亡 ― 2007年01月02日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/22
厚生労働省が21日発表したところによれば、B細胞性リンパ腫のがん細胞だけの治療に使う抗がん剤「リツキシマブ」(商品名リツキサン)の副作用とみられるB型肝炎の悪化で、2年間に8人の患者が死亡していたことを受け、医薬関係者に安全性情報を出して注意を促した。▼厚生労働省>報道発表資料> トピックス 医薬食品局> 医薬品等安全性関連情報(2006年12月21日) >その他
リツキシマブ(遺伝子組換え)によるB型肝炎の増悪等について
・薬の副作用対処法HPに ― 2006年12月11日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/01
厚生労働省は、薬で起きた重い副作用の対処法などを集めた「重篤副作用疾患別対応マニュアル」を作成し、一般向けにもホームページで公開を始めた。第1弾は、皮膚や粘膜に重い炎症を引き起こす「スティーブンス・ジョンソン症候群」のほか、「間質性肺炎」「非ステロイド性抗炎症薬によるぜんそく発作」など9種類。
▼医薬品医療機器情報提供ホームページ http://www.info.pmda.go.jp/
重篤副作用疾患別対応マニュアル
・グレープフルーツジュースに含まれる薬物相互作用をもたらす原因物質を特定 ― 2006年05月19日
グレープフルーツジュースには、薬剤が血中に取り込まれる効率を上げるため、用量および効果が増大し、時に危険な副作用が生じることがあるが、米ノースカロライナ大学(UCN)チャペルヒル校総合臨床研究センターのPaul Watkins博士らが、この原因となる物質が特定し、医学誌「American Journal of Clinical Nutrition」5月号に発表した。かつてはグレープフルーツの苦味成分であるフラボノイド類がこの薬物相互作用の原因であると考えられていたが、無調整のグレープフルーツジュース、フラノクマリン類(furanocoumarins)と呼ばれる物質を除去したグレープフルーツジュース、オレンジジュースを比較した結果、フラノクマリンを除去すると、フラボノイド類を全て残していても薬物相互作用が生じなかったという。
▼原文
:Researchers Discover Why Grapefruit Juice Interacts With Drugs
・ロート製薬、4種の生菌と3種の消化酵素を配合した「パンシロンN10」<整腸錠>を発売 ― 2006年02月01日
Nikkei Net リリースニュース 2006/02/01
ロート製薬株式会社は、10億個以上の4種の生菌と3種の消化酵素の配合により、消化器官に効果的に働きかけ、善玉菌を増やし、大腸の状態を正常に近づける整腸薬「パンシロンN10」<整腸錠>を、2006年2月3日、全国の薬局・薬店で発売する。
・薬の副作用、HP公開…2477症例 ― 2006年01月31日
Yomiuri-Online・・ 医療と介護・ 医療ニュース 2006/01/31
厚生労働省の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構は、製薬企業が報告した医薬品の全ての副作用情報について、ホームページにて1月30日より公開を始めた。公開項目は、薬名・副作用名・患者の年齢・性別・回復、死亡などの容体のほか、新たに薬と死亡との因果関係がどの程度あるかも加えられている。
全件公開のため、副作用との因果関係が否定された情報についても、注意書き付きで掲載。04年5月以降の副作用報告も順次公表予定という。▼医薬品医療機器総合機構のホームページ
http://www.info.pmda.go.jp
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