■口臭:「舌苔」恐るべし “毒ガス”で不眠やがんの原因にも ― 2007年11月25日
口臭:「舌苔」恐るべし “毒ガス”で不眠やがんの原因にも
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毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2007/11/20
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舌の表面に見られる白い汚れ「舌苔(ぜったい)」。
舌苔は細菌や口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、タンパク質を含む食べ物のかすなどが主な成分で、歯磨き不足や歯周病などにより汚れや細菌が溜まると硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどが発生し、口臭となる揮発性硫黄化合物(VSC)を生成する。
細菌の繁殖で発生する“毒ガス”は、口臭だけでなく不眠症やがんなどの原因にもなるという発表が、江崎グリコがこのほど開いたマスコミ向けセミナーであった。日本歯科大学の八重垣健主任教授によると、VSCに含まれる硫化水素は高濃度の場合、死に至ることも知られるほどの“猛毒”。一般的に0.3ppm~で吐き気、不眠等、~0.3ppmで吐き気等が現れることがあり、多くの口臭患者はこの前後の濃度を有しているという。
さらに硫化水素はDNAを損傷させ、細胞の悪性化を招きガンの原因にもなるうえ、粘膜を覆う基底膜を破壊し、血管を通してガン細胞を運び、ガン細胞を増殖、転移させるという。
また、新潟大学大学院の宮崎秀夫教授によると、舌苔に付着した病原菌が気管を通して肺に入ると誤嚥性(ごえんせい)肺炎を引き起こすこともあるという。舌苔を抑制するには、ブラシなどによる舌の清掃やプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)を利用するのも一つだという。 口臭予防は、健やかな生活を送るために必要、日々のていねいな歯磨きに加え、歯科での検診・歯石除去を定期的に受診が必要という。
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