■楽観的でも悲観的でも癌の予後には無関係 ― 2007年11月05日
楽観的でも悲観的でも癌の予後には無関係
米ペンシルベニア大学(フィラデルフィア)のJames Coyne氏らが、頭頸部癌の第III相臨床試験に参加した約1,100人のデータを収集し、5年間のデータを分析した結果によれば、精神状態が前向きであるか悲観的であるかは、いずれも癌患者の生存期間を左右する独立した因子とはならないことが示されたという。 (米医学誌「Cancer」12月1日号に掲載される予定)医学誌「Cancer」2月号(2007年)に掲載されたオーストラリアの研究でも、肺癌患者の疾患への姿勢は予後に影響しないとの結果が出ているほか、英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」11月1日号掲載の別の研究でも同様の結果が示されている。
重要なのは、「前向きな姿勢」ではなく、ストレスに向き合い、うまく対処していくことのようだが、癌に対して前向きでない患者をもっと前向きになるよう励ますことは、逆にストレスを増やす原因になることがあり、患者にとってよい方法を見つけることが重要だという。
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