■「ときどき朝食」メタボ注意 毎日食べるより危険大 ― 2013年05月14日

東京慈恵会医大総合健診・予防医学センターの和田高士教授が、4月14日の日本内科学会で発表した調査結果に依れば、朝食を食べたり食べなかったりする人は、毎日食べる人よりメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になるリスクが女性で4倍以上、男性では2倍近く高くなるという。
和田教授は、2004~09年に同センターで人間ドックを受けた人の記録を調べた。腹囲は女性80cm、男性85cmを基準とし、脂質、血圧、血糖値を調べて診断。初回は基準を超えていなかった30~59歳の男女6,104人について、その後メタボになったかどうかを1週間のうちに朝食を食べる回数別に分析した結果、男女とも「週2日」の人が最もリスクが高く、ほぼ毎日食べる人と比べて女性では4.5倍、男性では1.9倍。殆ど食べない人は、男女共に毎日食べる人と殆ど変わらなかった。
不規則に朝食を摂ると空腹時間の長さが乱れるため、体が内臓脂肪をためこんでエネルギー量を調整するのかもしれないと分析している。
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