◎還暦祝い ― 2012年02月10日
(2012.01.29撮影)
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カメラ :オリンパスE-30
レンズ:ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
撮影場所:自宅ダイニング
ISO感度:100
絞り値 :F2.0
シャッター速度:1/125
焦点距離:50.0mm(35mm換算100mm)
露出補正:-0.3EV
撮影モード:P(プログラム)
測光モード:スポット
WB:Auto(4000K)
アートフィルター:ライトトーン
フィルター:未使用
■協同乳業など、「腸内常在菌」の活動と関わる約120種類の成分を同定 ― 2012年02月10日
協同乳業、理化学研究所、東海大学、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの4社が、英科学誌「Scientific Reports」電子版(1月25日)に発表したところに依れば、「腸内常在菌」の活動と関わりのある約120種類の成分を検出することに成功したという。ヒトの大腸内に存在する腸内常在菌は1000種類以上、その種類は個々人で異なるために1人当たり160種類程度、数では100兆個が棲息している。健康への影響が強く、腸の疾病以外にも、免疫系の疾患、大腸ガン、肥満、脳の発達、寿命などにも関与していることが明らかとなってきている。腸内常在菌が産生する物質(代謝産物)は血中にも移行するため、腸内常在菌よりも直接的に健康に関与している可能性が高いと考えられている。
今回の研究では、腸内常在菌の代謝産物の全貌を明らかにする目的で、同じ両親から生まれたマウスを2群(無菌マウスと通常菌叢定着マウス)に分け、広範囲の成分を分離・分析することが可能な「CE-TOFMS」を用い、大腸内容物の「メタボローム解析」を実施し、腸内常在菌の代謝産物を網羅的に解析した。尚「メタボローム解析」とは、細胞や生体内に存在するアミノ酸や糖、脂質などの代謝物質を網羅的に測定し、生命現象を総合的に理解しようとする研究手法である。
その結果、179成分が同定された。腸内常在菌が産生する物質、吸収する物質、影響を与えない物質など、腸内常在菌の活動と関わりのある代謝産物の詳細が明らかになった。また、無菌マウスと通常菌叢定着マウスのメタボロームに明らかな差があることが認められたことから、腸内常在菌の有無が大腸内メタボロームに多大な影響を与えることが確認された。
今回の研究で腸内常在菌の影響を受けていることが認められた成分が、生体にどのような影響を及ぼすかを検討するために、血中への移行や大腸組織への移行を確認する必要があるという。更に、プロバイオティクスの保健機能メカニズムをメタボロミクス的アプローチにより解明することも「科学的根拠のある機能性食品」の開発のためには重要な課題という。
また、代謝産物は腸内細菌と異なり、生体への影響を直接的に調べることが容易だ。今回の研究にて、大腸内での存在が初めて確認された多くの成分は、大腸上皮細胞へ直接的刺激を与えている可能性が極めて高いため、培養細胞系や組織培養系にて細胞の反応を調べることで、腸内常在菌-宿主クロストークに関わる新たな作用機序や新規マーカーの発見などが期待できるとする。
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