■薬の副作用データ、日本語で検索 京大教授らが開発 ― 2012年02月01日
薬の副作用データ、日本語で検索 京大教授らが開発
京都大の奥野恭史教授(薬学)らが、米食品医薬品局(FDA)が公開している薬の副作用報告を独自に整理、日本語で検索できるデータベースを開発した。生物学や化学、情報科学を組合せた手法で、データを独自に整理し、世界中の医薬品名とその主成分を厳密に関連づけたり、日本語に翻訳したりして、簡単に検索できるシステムを作り、薬の名前から副作用の一覧、患者がどうなったか、などが判るようにして、元の報告書の閲覧も出来るよう工夫したという。医師や薬剤師が、世界の最新の副作用情報を知ることが出来て、海外で先に発売された薬を使う時に、副作用を調べるのにも役立つと期待される。
薬の販売後に重い副作用が出ても、添付文書の改訂には時間が掛かるので、世界の最新情報を早く調べられれば、副作用の被害者を減らせると期待される。この「検索サービス」は、医療従事者や製薬会社を対象に、京都大学発ベンチャーの京都コンステラ・テクノロジーズ(http://www.k-ct.jp/)が有料で提供している。
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