■セレンとビタミンEは男性の前立腺癌を予防しない ― 2009年01月24日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/12/30
35,533人を対象とした無作為化試験SELECTの結果JAMA誌電子版に2008年12月9日に報告された、米Texas大学M.D.Anderson癌センターのScott M. Lippman氏らが行った大規模臨床試験の結果によれば、健康な男性がセレン(セレニウム)とビタミンEを摂取しても、前立腺癌やその他の癌の予防には役立たないという。
被験者は、米国、カナダ、プエルトリコの427施設で3万5533人で、アフリカ系米国人男性は50歳以上、その他の人種の男性は55歳以上で、前立腺癌の既往がなく、血清PSA値は4ng/mL以下、直腸指診により前立腺癌の疑いなしと判定された人々とし、大規模無作為化二重盲検試験Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial(SELECT)を2001年7月より実施し、データ安全性監視委員会が2008年8月1日の時点のデータを対象に第2回中間解析を行った結果、試験薬に効果が認められず、追跡を継続しても想定していたレベルの利益(25%のリスク減少)が得られる可能性はないとして、試験の中止を勧告。2008年10月23日に試験は中止された。中止時点で追跡期間の中央値は5.46年だった。
得られた結果は、一般に用いられている用量のセレンまたはビタミンEは、健康な男性の前立腺癌を予防しないことを明白に示した。そのほか、 肺癌、大腸癌、ほかのすべての原発癌、死亡についても有意差は見られなかった。心血管イベントリスクに対する影響も認められなかった。
原題: 「Effect of Selenium and Vitamin E on Risk of Prostate Cancer and Other Cancers」
◎羅漢寺山から望む富士 ― 2009年01月24日
◎湘南の波間に望む富士'08 ― 2009年01月24日
◎新宿クリスマス08夜景 ― 2009年01月24日
東京に用があり新宿に出向いたので、初めて都庁を訪れてみました。三脚禁止の展望室から手持ちでの撮影です。生憎の雨模様で最悪のコンディションでの撮影ですが、下界のクリスマスツリーのイルミネーションが、この作品の色合いを多少補っているようです。
(2008.12.22撮影)
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■血糖値の上昇が加齢による脳損傷の原因に ― 2009年01月24日
米コロンビア大学メディカルセンター(ニューヨーク)アルツハイマー病・加齢脳タウブTaub研究所准教授のScott Small博士が、医学誌「Annals of Neurology(神経学)」12月号に発表したところによれば、正常な加齢現象の1つである血糖値の上昇が、海馬(学習および記憶に不可欠な脳部位)に影響を及ぼすことが判明したという。アルツハイマー病では海馬の損傷が顕著にみられることが知られており、一部の研究からは、正常な加齢によっても海馬が損傷されることが示されている。研究グループは、健康な高齢者(平均年齢約80歳)240人を対象に、MRIを用いて海馬の機能を記録した。被験者のうち60人が2型糖尿病であり、74人の脳に「梗塞」(脳組織の損傷)がみられた。糖尿病と梗塞はそれぞれ海馬の別の部位との関連がみられ、それぞれの疾患で異なる機序が働いていることが示された。この知見は、動物を用いた試験でも裏付けられた。
今回の知見は、運動をしている人は年齢の割には認知力障害が少ないとされる理由を説明するものかもしれない。つまり、運動が血糖値を安定化させるという解釈である。
▼原文: Rising Blood Sugar May Harm the Aging Brain
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