■過体重児は成人後の肥満/心疾患/死亡リスク高い ― 2007年12月24日
過体重児は成人後の肥満/心疾患/死亡リスク高い
米医学誌「New England Journal of Medicine」12月6日号に掲載された二つの研究によれば、小児期および青少年期に過体重の人は、成年期にも過体重および肥満になりやすく、若いうちに心疾患になり死亡する比率が高いという。第一の研究は、1930~1976年に小児だったデンマーク人約27万7,000人(いずれもコペンハーゲンの児童)を対象としたもの。
このうち、小児期のBMI(肥満指数)が確認でき、かつ成年期で冠動脈性心疾患(CHD)と診断されるか同疾患で死亡したのは、男性1万200人、女性4,300人であった。7~13歳のときにBMIが高かった男児および10~13歳で高かった女児では、成年期に心疾患イベントが生じるリスクが高いことが判明した。例えば、13歳の少年の体重が平均よりも11.2kg重い場合、60歳前に冠動脈イベントを起こすリスクが 33%高い。第二の研究は、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のKirsten Bibbins-Domingo氏らによるもので、コンピューターモデルを用いて、2000年での過体重の青少年の数から、成年期で過体重となる数を推定したもの。
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