■がん遺伝子使わず、万能細胞を作製…京都大学研究グループ ― 2007年12月05日
がん遺伝子使わず、万能細胞を作製…京都大学研究グループ
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YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/12/01
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11月30日付の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー(電子版)によれば、人間の皮膚細胞から、「万能細胞」を作った京都大学の山中伸弥教授(幹細胞生物学)らの研究グループが、課題とされたがん遺伝子を使わずに、人間とマウスで万能細胞を作製したという。先の発表の論文では、使用した遺伝子の一つはがん遺伝子であるため、がん化の問題が課題だったが、マウスの皮膚細胞にがん遺伝子(c―Myc)を除いた3個の遺伝子を組込み、細胞選別の時期を遅らせるなど培養方法を工夫し、ごく少量だがiPS細胞ができることを確かめた。人間の皮膚細胞でも3個の遺伝子でiPS細胞ができたという。
がん遺伝子を使わずに作ったマウスのiPS細胞を普通のマウスの胚に入れ、細胞が混じり合ったキメラマウスを作製。26匹すべてが生後100日たってもがんを起こさずに生き残った。一方、がん遺伝子を組み込んだiPS細胞で作ったキメラマウスは、6/37匹が、がんで死んだ。
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