・老後に夫と同居→妻の死亡確率2倍 ― 2007年02月12日
愛媛県総合保健協会の藤本弘一郎医長の調査によれば、老後に夫と暮らすと、妻の死亡リスクが約2倍に高まるという。96~98年に旧重信町(現・東温市)の60~84歳の男女約3100人を調査し、約5年後の01~02年に対象者の生死を確認し、調査中に死亡した男女計約200人と生存していた約2900人を比べ、配偶者の有無などが死亡に与えた影響を60~74歳と75~84歳で分析した結果、75~84歳では、女性は夫がいる方が、いない場合に比べて死亡リスクが2.02倍だった。一方、男性は妻がいる場合、いない場合に比べて0.46倍に下がっていた。
・市販揚げ物40銘柄を調査 ― 2007年02月13日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/08
総菜として販売されている揚げ物は、1食で、脂質量の1日の摂取目安に達している商品のあることが7日、国民生活センターの商品テストでわかった。揚げ物全体の脂質量に占める衣中の脂質の割合は、コロッケが平均65%、ロースカツが64%、ヒレカツが86%。揚げ物の平均では70%に達した。
▼国民生活センター> 商品テスト結果>
「中食のフライ-脂質の量と質を中心に利用する上での注意点を探る-」
http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20070207_1.htm消費者へのアドバイス
- ロースかつ1枚又はコロッケ2個食べると、摂取してよい脂質の1日量を摂ってしまうものもあった。生活習慣病予防のためには脂質の摂り過ぎに気をつけて、脂質の摂取の仕方については見直す機会を持つようにしよう
- 手作りと比べると衣の率が高く、衣の率が高いと揚げ油を多く吸収し脂質の量も増える。外観の大きさにとらわれずに衣の薄いものを選ぶとよい
- 摂取することが望ましくない脂肪酸(飽和脂肪酸)が多いものや、摂取することが望ましい脂肪酸(n-3系脂肪酸)がほとんど摂取できないものがあるなど、脂質の質に偏りがある。利用する際はフライの量を抑えたり、他の食品を上手く利用し、バランスよく脂質を摂取するよう心がけよう
- 中食のフライは味がついているものが多い。多いものでは食塩を1食当たり1日の摂取目安8g未満に対してその約20%を摂ってしまうものもあり、手作りのフライに比べて多い傾向にある
・米原産ボイセンベリーに中皮腫の抑制効果 ― 2007年02月13日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/05
安達修一・相模女子大助教授(公衆衛生学)の研究グループらによれば、米国原産の果実「ボイセンベリー」ボイセンベリーに含まれるポリフェノールに、アスベスト(石綿)の引き起こすがん「中皮腫」の発症抑制効果があるとラットを使った実験で確認した。
ボイセンベリーは米国やニュージーランドで生産され、そのまま食べたり、ジャムに加工されたりしており、抗酸化成分を特に多く含む。
・内臓脂肪で糖尿病、仕組み解明 ― 2007年02月17日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/09
米医学誌「ネイチャー・メディシン」電子版に掲載された研究結果によれば、東大病院糖尿病・代謝内科の門脇孝教授らの研究チームが、中高年に多い内臓脂肪型の肥満が糖尿病を引き起こす仕組みを、マウスを使った実験で解明したという。内臓脂肪が蓄積すると、脂肪細胞から出るアディポネクチンというホルモンの量が減る。アディポネクチンは、血糖値や中性脂肪を下げる働きがある。
門脇教授らは、マウスの肝臓細胞の表面に、2種類のたんぱく質を発見。これらにアディポネクチンが結合すると、血糖値や中性脂肪が下がり、脂肪を燃やす働きも上がることを確認したというもの。
・男児の女性乳房化の原因はラベンダー油 ― 2007年02月18日
昨年(2006年)6月にボストンで開催された米国内分泌学会年次集会で報告され、米医学誌「New England Journal of Medicine」2月1日号に掲載された米コロラド大学小児内分泌科医のClifford Bloch博士らの研究によれば、ラベンダーなどの精油を含有する製品の使用によって、男児の乳房成長が生じるというという。精油は、男性ホルモンと女性ホルモンの両方に影響を及ぼし、独特の内分泌(ホルモン)撹乱作用をもたらすことを確かめた。精油を含む製品の使用を中止すると、男児らの乳房は正常に戻ったという。
▼原文
:Products Containing Lavender Oil Linked to Breast Growth in Boys
・生きがい「ない」と病死リスク高く ― 2007年02月20日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/12
▼脳血管疾患は2.1倍 肺炎も1.8倍に…東北大グループ東北大大学院医学系研究科の辻一郎教授(公衆衛生学)の研究グループが、1994年に宮城県内の40~79歳の健康な男女43,391人の健康調査の分析から、生きがいがない人は、ある人に比べ、病気などで死亡する割合が1.5倍に高まるという結果をまとめた。
経済状況や健康状態など生きがいの有無に係わらず、死亡割合に影響する要因を排除して分析した結果、生きがいが「無い」と答えた人は、「有る」と答えた人に比べ、脳血管疾患で死亡した割合は2.1倍高く、肺炎も1.8倍高かったが、がんでは、生きがいの有無による影響はみられなかったというもの。
辻教授は、「良好な感情を持つことは、感染症を防ぐ免疫系に良い効果があり、定年後も社会活動への参加などで生きがいを持ち続けることが大事だ」と分析している」。
・健康食品:摂取で中毒!?… 被害例出版 ― 2007年02月20日
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2007/02/14
中毒学の第一人者の内藤裕史・筑波大名誉教授(75)が、健康食品や漢方薬などによる健康被害例を集めた「健康食品中毒百科」(丸善、2940円)を出版した。学術雑誌に発表された計1085本の論文から引用した国内外の健康被害事例を分析し、やせ薬、健康食品、漢方薬・生薬の3分類で計56項目にまとめた。内藤さんによれば、健康被害に共通するのは、
紹介されている例:
- 少量なら無害な成分も、錠剤などで大量に摂取することで被害を招く。
- 安全と信じて摂り続け、被害が深刻化する。
- 栽培、抽出、製造過程で混じる不純物(重金属など)が悪く働く場合。
▼丸善での紹介:
- ダイエット目的で植物のアマメシバを摂取し重い呼吸器障害が多発したケース
- テレビ番組で「やせる」と紹介され、下痢などの被害が続出した白インゲンなど
- アガリクスを飲んだが肝機能障害になった
- エビやカニの甲羅からとれるキトサンを摂取した喫煙者が肺炎を起こした
- ウコンを摂取した肝硬変患者が症状を悪化させて死亡した--など
http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/book_data/search/9784621078402.html■内容概説
この本は、現在の医療の分野を二分する形で登場した補完代替医療の一つ、健康食品が持つ本質的な課題に取り組んだ日本で最初のものである。健康食品は医薬品と違い安全で副作用がないと一般に広く信じられている。医薬品は、有効性と安全性の科学的な根拠の上に国が市販を認めているが、健康食品は品質の均一性、再現性、純度が保証されているわけではない。また、摂取量、接種方法、摂取経路、効果の目安についての科学的根拠もない。健康食品を摂取するにあたって安全の基本は、それが健康被害を起こしていないか、引き起こす可能性はないか、という被害情報の検証である。個人差はあるが、本書で情報を得ることにより被害を未然に防ぐこともでき、健康被害が発生したときの対応も容易である。
・がんの痛みHPで相談 ― 2007年02月24日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/16
緩和ケアの専門医らで作る非営利団体「ジャパン・パートナーズ・アゲンスト・ペイン(JPAP)」は、がん患者や家族が抱える痛みの相談を受付ける「痛みの相談室」というホームページに開設した。
JPAPは、同相談室と共に、「痛みのチェックシート」も掲載し、このシートを印刷して必要事項を書き込んで医師などに見せれば、具体的に痛みを伝達できるという。ジャパン・パートナーズ・アゲンスト・ペイン(JPAP)のHPのアドレスは、http://www.jpap.jp/gen/
・「カラオケポリープ」急増 熱唱+はやりの高音、要注意 ― 2007年02月25日
カラオケの歌い過ぎで声帯の粘膜が腫れたりする「カラオケポリープ」と呼ばれる症状を訴える人が増えているという。
カラオケポリープは正式な医学的病名ではない。名付け親は国際医療福祉大学東京ボイスセンターの福田宏之所長で、20年前に名づけた。歌うと日常会話より振動回数が増すため、歌い続けると声帯に負担がかかり、内出血を起こして声帯の粘膜が腫れる「ポリープ」や粘膜が硬くなる「結節」が出来るのが「カラオケポリープ」の症状で、酒や喫煙しながら歌うと、内出血や粘膜の荒れがひどくなる。
最近の流行歌は、昔の歌謡曲とは違い、高音域の曲が増えたことも影響しており、高音では声帯が前後に引っ張られ、低音より激しく振動するので、歌い続けるとかなりの負担となる。初期症状は、声のかすれ程度なので風邪と勘違いしがちなので、声のかすれが続くようなら診察を受けよう。喉頭がんなど別の病気の早期発見にもつながる。
・運動は大腸がん予防に有効 ― 2007年02月25日
Medical OnLine > Hot News 2007/02/20
厚生労働省研究班が、2007年2月20日発表した疫学調査の結果によれば、スポーツを日常的にしている人男性は、あまりしない男性に比べ、大腸がんになる危険度が30%低いという。大腸がんのうち結腸がんにおいて、この傾向が強かったが、女性ではこの傾向を確認できなかったという。
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