・サプリメント:がん患者の利用 過信せず賢く付き合おう ― 2006年11月04日
2006/11/04
サプリメント:がん患者の利用 過信せず賢く付き合おう--大阪でシンポ
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/11/20061104ddm013100100000c.html
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/11/04
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/11/04
現代医学を補完する療法を研究する日本補完代替医療学会(事務局・金沢市)が、がん患者がサプリメント(健康補助食品)を利用する場合、どういう知識、心構えが必要なのか--というテーマのシンポジウムを大阪市内で開いた。◇科学的証明少ないが、否定する根拠もない
◆宣伝文句に注意◇目的に応じて使い分けを
サプリメントや食品の有効性を知るには、無作為に選んだ人たちを長期に比較した臨床試験が行われたか確認することが大切。◆45%が使用
厚生労働省・代替療法研究班の調べによると、がん患者の約45%は何らかのサプリメントを服用している。
サプリメントの有効性を検証し科学的に意味のある研究報告は、メシマコブ3件、アガリクス1件、プロポリス1件、サメ軟骨3件と少なく、これらのうち抗がん効果が確実にあったという報告もほとんどないが、サプリメントに効果がないと否定する根拠もない。
自己責任で使う場合は、あとで対処できるよう連絡先が明示されている製造販売業者のものを選ぶなど、素性を確認することが大事。一方、がん患者が味覚障害や食欲不振、低栄養などのトラブルを抱えた場合には、サプリメントが有効な場合も多い。
島根大学医学部付属病院の川口美喜子・栄養管理室長は「便秘や下痢、抗がん剤の副作用改善などにサプリメントは役立つ」と目的に応じて使い分けることが大切だという。
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